世界最大の建築物である万里の長城は、東の河北省、渤海湾の山海関から西の甘粛省の嘉峪関まで、 全長6000キロメートルという大城壁です。北方民族の侵入を防ぐために紀元前に城壁を造ったのが始まりといわれています。 30万の軍兵と数百万の農民を動員して、秦の始皇帝が修復、連結しました。 万里の長城は、秦の始皇帝よりも後の王朝でも増築を続けて、敵に備えたと言われています。 北京郊外で公開しているのは4カ所で、中でも一番有名なのが八達嶺です。明代に修復されたもので、 100メートルごとに見張り台が設けられています。中国旅行に行くのならぜひ1度は見ておきたい遺跡です。 秦の始皇帝が自分の墓を守るために造られたのが兵馬俑坑で、 俑というのは国王のために殉死する臣下のかわりになる人形のことを言います。2キロメートル離れた始皇帝陵の一部で、 現在は1、2、3号坑が公開されています。1号坑には、復元された兵馬俑が整然と並んでいて、迫力の光景が広がっています。 外灘の南、徒歩約10分ほどに位置する豫園(よえん)は、1559年から約18年かけて造られた江南を代表する中国式庭園です。 もともとは四川省の役人の潘允端が造った私庭でしたが1956年から一般公開されています。 豫園商場には商店やレストランが立ち並んでいるので中国旅行に行ったらぜひ立ち寄ってみてください。
1420年の完成以来、明や清代の500年にわたって24人の皇帝の居城だった紫禁城は、 総面積は72万平方メートルで大小60以上の殿閣が建ち並んでいて、部屋数は9000を超えると言われています。 高さ10メートルの城壁で囲まれていて、外部とは天安門などの4つの門でつながっています。中国旅行の見所のひとつです。 中国の北京と言えば天安門を思い浮かべる人は多いと思います。黄金の瑠璃瓦の城門にベンガラ色の城壁、 白い大理石の欄干が印象的な天安門から、南側の前門までが天安門広場です。南北が800メートル、東西が500メートルと、 広場と呼ばれるもの中では世界一の広さです。中国旅行で観光をするのなら天安門ははずせないでしょう。 桂林は、広西チワン族自治区の東北部に位置していて、それほど大きくない街の中に中国観光の見所が詰まっています。 漓江下りでは「桂林山水甲天下(桂林の風景は天下一)」と昔から称えられてきたまさに水墨画のような景色や、 平地に山がそびえ立つ自然が作り上げた芸術的な景色と、歴史のある古い町の興坪も通過します。 長江に次ぐ中国第二の大河である黄河は、内陸の青海省パインハイル山脈を水源として、 東の渤海までの5464キロメートルを流れています。大河の周辺には歴史の遺産も多く、蘭州郊外には炳霊寺石窟が、 鄭州では殷周の遺跡が残る黄河文明発祥の地を見ることができます。
北京の伝統建築として、よく知られているのが「四合院」ではないでしょうか。四合院というのは中庭を囲んで、 東西南北に棟と建てる建築スタイルのことです。数に限りがある事もあって、 現在北京では一番ステイタスのある理想の住宅として、北京の人たちの憧れとなっています。 高級物件である四合院は住宅としても、とても人気ですが、四合院を改造したラグジュアリーホテルが最近増えています。 今北京で話題になっているのは、交通口南大街に今年の4月にオープン予定の、 もと皇族が住んでいたという四合院の中でも大型の、涵珍園国際酒店です。 涵珍園国際酒店は、10年の歳月をかけて約6000平方メートルの四合院を改造していますが 、建物はクラシックな建築スタイルをそのまま守っていて、 かつての皇族の暮らしを体感することができる貴重なホテルになっています。 部屋には中国式の家具とウエスタンスタイルの部屋があって、価格は4月以降に決定されます。 今まで北京には、いくつかの四合院を改造したホテルがありましたが、大型の四合院ではなくてプチホテルという感じでした。 涵珍園国際酒店は、皇族の大型の四合院を改造した初めてのラグジュアリーホテルです。 オープンは4月8日の予定なので、これから中国に旅行を考えている人にはぜひお勧めのホテルです。